杉咲花の号泣にもらい泣き!ユキコと黒川の別れに視聴者は「辛すぎます」

 その涙に誰しもが感情を揺さぶられたようだ。

 12月8日に放送されたドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」(日本テレビ系)の第9話にて、衝撃の場面が映し出された。視聴者全員がヒロイン・ユキコ(杉咲花)の恋を応援するなか、終盤でユキコがいきなり彼氏で元ヤンキーの黒川(杉野遥亮)に「別れよう」と告げたのである。

 盲学校高等部3年のユキコは卒業を控え、食に関わりたいとの思いから飲食関連企業への就職を検討。しかし提示されたのは事務職で、自ら料理を作るという希望は叶わないこととなった。

 一方でユキコと付き合っている黒川は、アルバイト中のDVDレンタル店で正社員登用の話が出ることに。音声ガイドなどのアイデアで来客数が増えたことを評価され、業績不振の店舗を立て直す期待をかけられての抜てきだ。しかし配属予定地は鹿児島で、こちらもユキコの近くにいたいという希望が叶わないという。

 二人とも自分が求められる場所で働きたいという気持ちは強く、ユキコは希望の職種でなくても就職に対して前向きに。黒川も正社員登用に心が揺れ動いたものの、恋のライバルである緋山(小関裕太)の存在もあり、ユキコの近くにいたいという気持ちを優先すべく、わずか1日で話を断ってしまっていた。

「本作は視覚障碍というテーマを根底に置きつつ、若い男女間の恋模様を重要な要素として描いているのが特徴。物語の軸はあくまでラブストーリーなのです。ユキコと黒川の葛藤は、若いカップルの美しくも繊細な心模様を描き出していました。そんな二人に視聴者は、どちらの気持ちもよく分かると、一緒になって悩んでいたことでしょう」(テレビ誌ライター)

それまでのラブラブぶりから一転し、すれ違いを見せ始めたユキコと黒川。トップ画像ともにドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」公式ツイッター(@koidesu_ntv)より。

 自分の存在が黒川にとって重荷になっているのではと思い悩むユキコ。彼氏を思いやる気持ちが昂るあまり、鹿児島行きを断った黒川に対してユキコはあえて「私たち、別れよう」と切り出したのであった。

「追いすがる黒川を『来るな!』と一喝したユキコ。振り返ることなく歩いて行った彼女はやがて立ち止まり、ボロボロと涙をこぼしながらその場にしゃがみこんでしまいました。もちろん本心では黒川のことが大好きなユキコ。大好きだからこそあえて突き放し、号泣する姿に視聴者はもらい涙をこらえることができなかったようです。純愛は時に、残酷な形を取ることがある。そんな若き恋の現実を、本作は生々しく描き出していました」(前出・テレビ誌ライター)

 お互いに「私、黒川の重荷になってない?」、「ユキコさん、俺、近くにいちゃダメっすか」と問い合い、強く惹かれあっているのにスレ違ってしまう二人。前週まで観る者をほっこりさせる恋模様が展開されてきたなか、第9話にしていきなり訪れた破局に、視聴者も<辛すぎます><切ないなあ><気持ちがざわざわする>などと心を揺さぶられていたようだ。

 果たして「恋です!」はどんな結末を迎えるのか。第9話を観終わった視聴者がぐったりとするなか、制作側は希望のこもったメッセージを送ったという。

「ドラマの公式ツイッターでは第9話の放送終了後、プロデューサー名義で『ちゃんと、笑える最終回になっていること、約束します!』と宣言。この言葉に視聴者からは《期待してます!》《嬉しいネタバレ》との感想が続出しています。ただ“笑える”という言葉が決して恋の成就を約束するものではないことから、《ハッピーエンドだよね?》《心が崩壊しそう》といった反応も。果たしてどんな結末が待っているのか。視聴者の期待が膨らみまくっていることは間違いありません」(前出・テレビ誌ライター)

 第9話までの平均視聴率は8.6%と、中ヒット程度の数字を残している「恋です!」。それでも視聴者の心に響いたインパクトの大きさは、10月期ドラマの中で最大級なことは確実だろう。