【鎌倉殿の13人】小池栄子“政子”は、新垣結衣“八重”と近しい血縁関係だった!

 北条政子(小池栄子)が八重(新垣結衣)に向かって勝利の微笑み! 1月23日放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でのワンシーンが話題を呼んでいる。

 今回の第3話では、源頼朝(大泉洋)の妻となった政子が長女の大姫を出産。屋敷の外側で大姫と遊んでいると、川向こうの屋敷にはこちら側を見つめる女性の姿が。それは頼朝の前妻だった八重(新垣結衣)なのであった。

 八重の姿に気づいた政子は、にこやかな表情でお手振り。一方で八重を目にした頼朝は気まずそうな表情で目線を外していた。このシーンが視聴者の間では、<政子が八重にマウンティング!>と話題になっていたのである。

「前回の第2話では八重のもとを訪れた政子が『(頼朝に)お会いになりたいなどと、二度とお思いになりませぬよう』と釘を刺す場面が。この時点ではまだ後妻の政子が先妻の八重に対して気を遣っている様子でしたが、大姫を産んだ後は『私こそが正室』とばかりに、八重に対する優越感を抱いているように見受けられました」(テレビ誌ライター)

「勝ち誇った表情」「マウンティング」と話題になった北条政子(小池栄子)のお手振り。©NHK

 源頼朝という大物を巡る女の争いに勝利した政子。片や八重は、平家を恐れる父親の伊東祐親によって頼朝から引き剥がされ、家人で身分の低い江間次郎に嫁がせられていた。このように明暗の別れた二人だが、改めてその関係性に注目すると、実は驚くほど近しい間柄だったのである。

「八重は伊藤祐親の三女と伝えられます。一方で政子の父親である北条時政は、伊東祐親の別の娘と結婚。そのため祐親は北条家から『爺様』と呼ばれているのですが、八重と政子の二人は『叔母と姪』という関係になるわけです。見方を変えれば、源頼朝は伊藤祐親の娘と結婚した後で孫に乗り換えた形となります」(前出・テレビ誌ライター)

 なお政子の実母は北条時政の後妻である可能性もあり、その場合は政子と八重の間に直接の血縁関係はないこととなる。とは言え政子から見た八重が「爺様の娘」であることに変わりはない。その“叔母”に勝ち誇った表情で手を振った政子。のちに尼将軍とまで呼ばれた強さは、この時期からすでに発揮されていたようだ。