伊藤沙莉、「ミステリと言う勿れ」で見せた原作にはない繊細な演技!

 話題沸騰中のドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)にて、新人刑事の風呂光聖子役を務める伊藤沙莉の演技に、視聴者が心を打たれていたようだ。

 1月24日放送の第3話では、妹の犬堂愛珠(白石麻衣)を殺害した真犯人を突き止めるべく、兄の我路(永山瑛太)と従兄弟二人が容疑者と思われる人物たちをバスジャックで確保。監禁場所の犬堂家に警察が乗り込むなか、主人公・久能整(菅田将暉)の巧みな推理で真犯人がバス運転手であることが突き止められた。

 この辺りの展開はおおむね原作マンガと同一となっているが、実は伊藤が見せる演技についてはかなり、原作とは異なっているというのである。

「真犯人の正体が判明するなか、現場で整と我路の会話を聞いていた風呂光の目には光るものが。この場面、原作マンガでは風呂光の存在感があまりないのに対し、ドラマ版では彼女の心が大きく揺れ動く様を描いているのが印象的でした。事件解決後には警察署内にて、上司から初手柄を立てた気分を訊かれた彼女が『思ってたのとちょっと違いました』と吐露。犯人を捕まえたら事件は解決してスッキリするものだと思っていたと語りつつ、『怖くなりました』との本心を明かしていたのです」(テレビ誌ライター)

永山瑛太が差し入れたタコ焼きを手にニンマリの伊藤沙莉。ドラマ「ミステリと言う勿れ」公式ツイッター(@not_mystery_)より。

 ここで伊藤が見せた繊細な演技は、若い女性刑事の複雑な心模様を見事に再現していたと言えるだろう。そんな上司との会話シーンは、原作には存在しないドラマだけのオリジナル。ここまでわりと原作に忠実だった「ミステリと言う勿れ」がなぜ、オリジナルシーンを入れてきたのだろうか。

「制作側では原作者の田村由美氏に対して『風呂光の成長も描きたい』と提案していたとか。演技派の伊藤を起用したのもそれが理由だそうです。田村氏も賛同したその方針に、伊藤は文句ない演技力で見事に応えてみせました。なお原作では今回の事件解決以降、風呂光はしばらく登場しないのですが、ドラマのほうでは今後も伊藤の演技を楽しむことができるようです」(前出・テレビ誌ライター)

 どうやらこれからも「ミステリと言う勿れ」では、風呂光刑事の活躍を見ることができそうだ。