まさかその二人が繋がるとは、視聴者も夢にも思わないのではないだろうか。
2月18日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第77話では、時代劇俳優の卵である五十嵐文四郎(本郷奏多)がいきなり、倒れ込んで寝てしまう姿が描かれた。
その五十嵐は、ヒロインの大月ひなた(川栄李奈)と数々の因縁を持つ人物。ひなたが参加した「ミス条映コンテスト」の演技審査では相手方の侍を演じていたほか、コンテストで出会う前からひなたの実家である「回転焼 大月」に回転焼きを買いに来ていた。
そんな五十嵐は第75話にて、衣装を着たまま映画村の中に倒れ込んでいたことが。五十嵐に蹴つまずいたひなたは「なんでこんなところで寝てはるんですか」と驚いていたが、今回の第77話では目の前でいきなり倒れ込まれたのである。
「五十嵐が倒れ込んだシーンに、視聴者からは《ナルコレプシー(居眠り病)では?》との声が続出。これは日中に突然、抗いがたい強い眠気に襲われる睡眠障害です。ただ第75話ではひなたに『しっかりしてください』と背中をさすられるとすぐに起き上がり、その後は普通にしゃべっていたので、ナルコレプシーではない可能性もありそうですね」(テレビ誌ライター)
※追記:2月21日放送の第78話にて、斬られた死体役の練習だったことが判明しました。
そんな五十嵐のナルコレプシー疑惑が発端となり、ひなたの父親である錠一郎(オダギリジョー)が抱えている病気にもあらためて、注目が集まっているという。
五十嵐の「“突然”眠ってしまう」症状を見た視聴者からは、関西で有数のトランぺッターだった錠一郎が「“突然”トランペットを吹けなくなる」病気に罹ったことを思い出したとの声があがることに。ひなたのライバル的な存在の五十嵐と、父親の錠一郎が、正体不明の病気で繋がったということになる。
これをきっかけに、錠一郎の病気が何なのかをあらためて考察する視聴者も続出。そのなかで、有力な情報が浮上しているというのだ。
「それは『職業性ジストニア』というもので、音楽家が楽器を演奏できなくなったり、作家が指の震えなどで執筆できなくなるといった疾患です。この『職業性ジストニア』を巡っては、本作の音楽担当を務める金子隆博氏も2005年ごろに発症。サックスが吹けなくなったことからピアノを猛練習したことを明かしています。作中では錠一郎がこの症状だとは明言されていませんが、それは彼がトランペットを吹けなくなった昭和39年当時にはまだ『職業性ジストニア』が医学的に解明されていなかったからでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
果たして作中でも五十嵐の症状をきっかけに、錠一郎の「職業性ジストニア」が解明されたりするのか。そもそも五十嵐はナルコレプシーを患っているのか。ひなたの周りにいる人々が織り成す人間模様からますます目を離せなくなりそうだ。