【カムカムエヴリバディ】ひなたと安子が出会う可能性も?映画村CMの決めゼリフが聞き捨てならん!

 え、いまなんて言った? 視聴者も思わず耳を疑ったかもしれない。

 2月22日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第79話では、高校を卒業したヒロインの大月ひなた(川栄李奈)が条映太秦映画村に就職。ここで人気時代劇俳優の桃山剣之介を迎え、映画村のテレビCMを撮影することになった。

 その撮影に割って入ってきたのが、おしゃれな服装をした初老の男性。剣之介を“ダンゴちゃん”呼ばわりし、親友だと名乗るその男性はなんと、ひなたの祖母・安子(上白石萌音)の実兄にあたる橘算太だったのである。

「算太は第37話にて、安子と一緒に開こうとしていた和菓子店の開業資金を持ち逃げ。失踪した算太を探すため、雨が降る大阪の街中を駆けずり回った安子は倒れてしまい、旧知の進駐軍将校・ロバートに介抱されることになりました。一方で安子の娘・るいは小学校の入学式になっても戻ってこない安子を探すため、一人で岡山から大阪に汽車で移動。そこでロバートにハグされる母親を目撃してしまい、自分よりアメリカ人との生活を選んだとして『大嫌いじゃ』と告げてしまったのです」(テレビ誌ライター)

 安子はロバートと一緒にアメリカに渡ってしまい、一人残されたるいは安子が嫁いだ雉真家で育てられることに。しかし17歳になったるいは高二で高校を中退し、一人で生活するため新天地の大阪に向かった。そこでトランぺッターの錠一郎と出会い、やがて結婚。京都に居を移した二人の間に生まれた娘が、現ヒロインのひなただったのである。

 そんなストーリーのなか、現在のひなた編ではひなたが時代劇に熱中。その一方でドラマの当初には大きなテーマになっていたラジオ英語講座に関しては、小学生の時に一週間聴いただけで挫折してしまい、今では英語のEの字も出ない有様だ。それが今回、再び英語モードに突入する兆しを見せたというのである。

「CM撮影にダメ出しした算太の本業は振付師。彼はハリウッドさながらの集団ダンスを取り入れ、剣劇メインからダンスメインへとCMの内容を作り変えてしまいました。そのラストシーンでは背景を飾る江戸の町の人々が、口をそろえて『カム・アンド・エンジョイ、ザ・サムライ・パーク!』とシャウト。まるで外国人観光客向けさながらの出来栄えになっていたのです」(前出・テレビ誌ライター)

算太の指示で生まれ変わった映画村のCM。桃山剣之介の振る舞いも剣劇風から、マツケンサンバ風に変化していた。ドラマ「カムカムエヴリバディ」公式ツイッター(@asadora_bk_nhk)より。

 その決め文句に多くの視聴者がビビッドに反応。とくに冒頭の「カム・アンド」というところに惹かれる人が続出していたようだ。

「なにしろ本作のタイトルが『カムカムエヴリバディ』で、安子が聴いていたラジオ映画講座のタイトルが『カムカム英語』でしたからね。視聴者のなかにはCMの決めゼリフが『カムカム・エンジョイ』と聞こえた人もいたようですし、とにかくここにきて『カム』という英単語が入ってきたことで、物語が一気に英語へと舵を切る可能性も浮上してきたのです」(前出・テレビ誌ライター)

 それこそ海外向けのアピールにも力を入れる映画村に、海外からの来場者が増え、アメリカからロバートと安子の夫婦がやってくるという可能性も出てきそうだ。もし映画村で安子とひなたが対面した時、お互いに祖母・孫だと認識できるのか。ともあれ算太に続いての安子登場に、視聴者の期待も大きく膨れ上がっているのではないだろうか。