【真犯人フラグ】新たな伏線が発生か?ドラレコ映像に映っていたのは光莉ではなかった!

 最終回を前に次々と伏線が回収されるなか、新たな疑念が浮上! この矛盾は果たして新たな伏線なのか、それとも制作側のミスなのだろうか…。

 3月6日放送のドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)第19話では、主人公・相良凌介(西島秀俊)と同じ団地に住む菱田さん(桜井ユキ)とサッカー教室の山田コーチ(柿澤勇人)が、母子失踪事件に関して真相を語る場面があった。

 凌介の妻と子供二人が失踪した10月15日に菱田さんは、凌介の息子・篤斗(小林優仁)と道端で遭遇。失くしたユニフォームを探しているという篤斗をサッカー教室まで送ったことを凌介に説明した。その回想シーンでは、同じ日に家出を決意した凌介の娘・光莉(原菜乃華)が二人の背後を歩いており、三人は縦に並んで歩く形に。そこに凌介が勤務している亀田運輸の配送車が通りかかり、3人の歩いている様子がドライブレコーダーに記録されたのだった。

 菱田さんの告白により、失踪当日に母子3人が一緒にいたように見えたのは、実は偶然の産物だったことが判明。妻の真帆(宮沢りえ)だと思われていた女性は、同じ傘を持っている菱田さんだったことも明らかになった。

 だが、3人が並んで歩いている回想シーンは、明らかな矛盾をはらんでいるというのである。なぜなら本来であれば、篤斗と光莉が同じ時間に同じ場所を歩いている可能性はありえないというのだ。

 3人が一緒に歩いていたのはドラレコの記録によると17時18分のこと。当日の横浜は日の入りが17時6分だったので、ドラレコ映像で辺りが暗闇に包まれていたのはごく自然なことだ。

「それに対し、第15話では家出を決意した光莉が恋人の橘一星(佐野勇斗)と合流する様子が映し出されていましたが、その時にはまだ辺りが明るかったのです。この日、光莉は自宅の最寄駅で16時17分に改札を通過したことが監視カメラに記録されています。そこから1時間以上も過ぎてから篤斗らと同じ場所を歩き、さらに一星との合流地点まで歩いていったというのは明らかに不自然。監視カメラを避けるためとはいえそんなに長時間歩いていたら知人に見つかる可能性も高いですし、そもそも時系列がおかしいのは明らかです」(テレビ誌ライター)

 時系列が前後しているのはどういうことか。制作側のミスも有り得ない話ではないが、張り巡らされた伏線を丁寧に拾っていく「真犯人フラグ」において、そんな単純なミスを犯すとは考えづらいだろう。

 そうなると、ドラレコ映像に映っていた女子高生は光莉ではないと考えるのが妥当だろう。ただ、光莉と同じ制服を着た女子高生が偶然歩いていたというのはさすがに無理があるところ。そうなると、「母子3人が一緒にいた」映像を残すために、誰かが意図的に篤斗らの後ろを歩いていたことになる。

 それは一星の元交際相手である本木陽香(生駒里奈)かもしれないし、当日に早退していた凌介の部下・二宮瑞穂(芳根京子)かもしれない。もしくは誰かに雇われた女子高生という線もなくはないが、いずれにせよ誰かの発案により、篤斗らの後ろに「光莉に見える女子高生」を歩かせていたと考えるのが妥当ではないだろうか。

154センチの陽香(生駒里奈)では161センチの光莉(原菜乃華)に扮するのは無理がありそうだ。トップ画像ともに原菜乃華公式インスタグラム(@nanoka_hara_official)より。

「ここで視聴者が振り返るべきは第2話です。そもそもこのドラレコ映像は、母子失踪事件に直面した凌介に対して、部下の瑞穂が『課長、私たちにできることありました。カメラです。配送車のドライブレコーダー!』と進言したことで入手したもの。しかも母子らしき3人が一緒にいる場面を見つけたのも瑞穂であり、凌介に対してはわざわざ『サッカー教室に篤斗くんが行ったのは17時半ごろでしたよね』と入れ知恵までしていました。これで凌介が『それまでみんな一緒だったんだ』と早合点してしまい、3人が一緒に失踪したと勘違いすることになったのです」(前出・テレビ誌ライター)

 最終回を目前にして、真犯人の可能性が高まってきた瑞穂。彼女が凌介をダマすためにドラレコ映像を発案したのだろうか。もしくは瑞穂が真帆の失踪に協力しているのであれば、ドラレコ映像は真帆のアイデアという可能性もありえるだろう。

 ともあれ、第19話になっていきなり提示された新たな伏線。願わくばドラレコ映像における時系列の矛盾が、単なる制作側の単純ミスでないことを祈るばかりだ。

159センチの瑞穂(芳根京子)なら、光莉に扮するのも無理はないかもしれない。原菜乃華公式インスタグラム(@nanoka_hara_official)より。