乃木坂46のキャプテンを務める秋元真夏が、自ら明かしたリーダーシップに注目が集まっているようだ。
秋元は現在配布中のフリーペーパー「新R25」のインタビュー記事に登場。キャプテンとしてのリーダーシップについて語っている。その陰には乃木坂46で進んでいる世代交代も関係しているというのである。
8月31日の東京・神宮公演で幕を閉じた「乃木坂46 真夏の全国ツアー2022」では、次世代を担う3期生~5期生にスポットが当たるようなセットリストが組まれていた。いまや1期生は4人だけとなり、しかも樋口日奈と和田まあやは卒業を発表済みで、デビュー当初を知るメンバーは秋元と齋藤飛鳥の二人のみとなってしまう。
そんな状況で開催された全国ツアーのセットリストには1期生の秋元と齋藤、そしていまや唯一の2期生となった鈴木絢音らによる配慮が反映されていたという。その配慮とはファンに見えない裏側においても、今後のグループを担う後輩たちに何かを残していくというものだ。
そんな時期に秋元が語ったリーダーシップには、キャプテンという立場に悩んできた彼女の本音が表れていたのではないだろうか。
「新R25のインタビューで秋元は『私、これまでの人生ずっと“誰にも嫌われずに生きていたい”って生きてきた人なんで、めちゃくちゃつらかったです』とキャプテンの苦悩を吐露。その上で、後輩に対して言うべきことをキツめに伝えたエピソードを披露しています」(アイドル誌ライター)
秋元によると昨年の全国ツアーにて、2018年に加入した4期生を見て「このままじゃダメだ」と思ったのだとか。彼女としてはそれまでにもいろいろアドバイスや注意を優しい口調で伝えてきたものの、これといった変化が見られなかったことから「これは伝わってないな」との思いを抱いたようだ。
そこで秋元は齋藤、そして副キャプテンで3期生の梅澤美波を伴って、4期生に対して「けっこうガッツリ伝えたんです」という。この注意は功を奏したようだが、あえて強めに振る舞うことは秋元にとって、精神的にかなりの負担になっていたようだ。
普段の秋元はぶりっ子キャラを演じたりイジられたりと、その場の雰囲気を和ますことに長けているタイプ。後輩に対しても優しく接しているイメージだが、やはりキャプテンを務めているからには、自ら嫌われ役を買って出なければならない場面もあるのだろう。
2019年のキャプテン就任後には、嫌われ者になりたくないという性格ゆえに、チームをまとめることが不向きだと感じてしまうことも。そんな悩みを3年ほども抱え続けていたという。
「それが今では『嫌われる勇気を持つことができた』と秋元はインタビューで明かしています。言いたいことを言って、それで嫌われたとしても、嫌われるのは自分一人だけ。それに対して後輩たちが何も受け継がなくなったら、全体がダメになってしまうという危機感を持つことにより、自分を変えるきっかけになったようですね」(前出・アイドル誌ライター)
果たして秋元が言う「ガッツリ伝えた」というのが、どれほどの圧だったのかは定かではない。それでもふだんはイジられキャラの秋元が強めのキャプテンシーを発揮したこと自体に、大きな意味があったのは間違いなさそうだ。
(石田安竹)