放送中のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」にて2月2日、公式サイトのニュースが更新。長崎県の五島にて最終ロケが行われたことが明らかになった。そのニュースに今後のネタバレが含まれていたという。
五島にはヒロイン岩倉舞(福原遥)の祖母・祥子(高畑淳子)が住んでおり、舞も小3の時に転地療養で滞在。大人になってからも五島を訪れており、本作にとって重要な舞台の一つとなっている。そのロケ報告にて、作品終盤のハイライトがネタバレしたという。
ニュースでは福原や高畑が参加した最終ロケを、長崎県の五島市および新上五島町で実施したと報告。300人余りの地元民もエキストラとして協力し、当日は好天にも恵まれたという。放送は3月下旬の予定で、最終回間近となりそうだ。そこで明かされたネタバレとはいったい何だったのか?
「今回のニュースでは『ヒロイン・舞がこれまで出会った人々の協力を得て、五島で電動小型飛行機の飛行に挑むシーン』を撮影したと報告。つまり舞が実際に飛行機を開発したことが明かされる形となりました。2月2日放送の第85回では、舞の実家である株式会社IWAKURAで社長を務めるめぐみ(永作博美)が、航空機産業への参入を断ったばかり。しかし実際には航空分野に乗り出すことが分かったというわけです」(テレビ誌ライター)
もっとも「舞いあがれ!」では、制作発表の時点でヒロイン舞の夢が「島を行き来できる電動小型飛行機を飛ばすこと」だと明かしていた。それゆえ今回の発表も、それを追認したものであり、決して初出しの情報ではないとの指摘もあるだろう。
ただ、制作側があらためて「電動小型飛行機」について触れたことは、今後の展開を示唆する重要な情報になっているという。作中の2013年当時、ラジコン飛行機ではすでに電動化の波が押し寄せていた。そうなると「舞いあがれ!」で舞が飛ばす電動小型飛行機はラジコン飛行機レベルではなく、有人飛行が前提のサイズになるはずだ。
「2020年にはカナダで世界初の全電動商用機が試験飛行に成功。現在はボーイングやエアバスといった主要メーカーも電動飛行機の構想を発表しています。それゆえ舞が五島で飛ばそうとしているのは、島と島を結ぶ実用レベルの電動小型飛行機という可能性が高そう。その製作には菱崎重工が関わっているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
菱崎重工の荒金(鶴見辰吾)は、IWAKURAに新型エンジン用のボルトを試作させていた。本発注にこそ至らなかったもの、その縁から同社が手掛ける電動小型飛行機の開発にIWAKURAを参画させるという筋書きが期待できそうだ。
菱崎重工は長崎に事業所を持ち、舞の父・浩太(高橋克典)は長崎に勤務していた時に、めぐみと知り合っていた。それゆえ同社が長崎の離島を結ぶ電動小型飛行機の開発に乗り出すのはごく自然なこと。本作で五島が重要な舞台になっていることには、しっかりとした理由があったようだ。