藤田ニコル、真剣勝負の若手芸人に「ダサい」を連発した深いワケとは!

 厳しい言葉をぶつけた裏には、彼女なりの“愛”があったのかもしれない。

 5月20日深夜放送の「ジロジロ有吉」(TBS系)では、お笑いコンビ「エルフ」の“はる”が、パッティングツアーというゴルフ大会に挑戦。ゴルフ未経験のはるだが、もともと体育教師を目指していたこともあり、大会までの2週間で5000回ものスイングを繰り返すなど真剣勝負に挑む姿勢を見せていた。その甲斐あって練習では初心者とは思えない精度のパッティングをズバズバと決めていたのだ。

 そして迎えた本番の大会。上位6名による決勝に進出したいと意気込んでいたはるだが、1番ホールでいきなりのダブルボギーを叩く始末。練習では8連続パットや15メートルのロングパットを決めまくっていたとは思えないほどのビビリっぷりを見せ、“本番に弱い”姿を露呈していたのである。

 そんなはるに、ゲスト出演の藤田ニコルは「ダサい」というイジりを連発していたというのだ。よもや芸歴で6年先輩という立場から、上から目線を発揮していたのだろうか?

「ニコルは決して、本番に弱いはるを責めていたワケではありません。試合開始前には『決勝に行ってほしい』と応援していましたし、短いパットを外しまくる姿にも『頑張って』『惜しい』などと前向きの声を掛けていたのです。それでもなおニコルは、あえて『ダサい』との声を掛けていたのではないでしょうか」(芸能ライター)

 球技系スポーツが得意なはるゆえゴルフウェアはけっこう似合っており、普段はめったに見ないスカート姿もハマっていた。見た目的にはさほどのダサさを感じさせなかったようだが、ニコルはあえて「ダサい」を連発することで、むしろはるを救っていたというのである。

見た目だけならプロゴルファーさながらだったエルフはる。「ジロジロ有吉」公式ツイッター(@AriyoshiJapon)より。

 なかでもニコルがダサいと指摘していたのは、はるが取り入れたルーティンの動き。パッティングのスタンスに入る前、その場で一回くるっと回ってみせることで、緊張をほぐすことができるのだという。

「最終的には13オーバーを叩いて参加者46人のなかで最下位に終わり、まったく見せ場を作れなかったはる。そのせいか終盤には、4月に上京したばかりという新居の様子を紹介するVTRで尺を稼いでいたほどです。これでは《お笑い芸人がスポーツで頑張ってみた》という番組の趣旨的には期待外れと言わざるを得ないところ。だからこそニコルはあえて、はるのルーティンをダサいと断ずることで、芸人らしくイジってあげたのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)

 VTR明けにMCの有吉弘行が「大失敗ということで」と茶化した際には、「諦めずに同じことをやり続けてほしい。私の免許みたいに」とのエールを贈っていたニコル。自分が同じ「ジロジロ有吉」にて、運転免許取得への道のりを明かしたことを引き合いに出していたのである。

「忙しい仕事の合間を縫って教習所に通ったニコルは、運転免許の取得まで実に9カ月を要しました。仮免の学科試験も3回でようやく合格するなど、けっこう大変な道のりだったのです。それでも仮免と本免の実技試験は一発で合格しており、上達ぶりを示すことに。そんな経験があるからこそ、はるにも結果を出すまで努力を続けるようにアドバイスできるのでしょう」(前出・芸能ライター)

 ゲスト出演のみならず、自分自身もチャレンジャーの一人として「ジロジロ有吉」に出演していたニコル。そんな彼女だからこそ、今回のパッティングツアーで結果を出せなかったはるに、エール代わりの「ダサい」という言葉を贈ることができるのかもしれない。