男と女って、まさかそこ!? その展開には視聴者も驚かずにはいられなかったようだ。
6月20日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第51回では、物語が第11週に突入。今週のテーマは「ポークとたまごと男と女」で、どうやら登場人物間の色恋に焦点が当てられることになりそうだ。
中盤ではヒロイン比嘉暢子(黒島結菜)のことを想い続けている砂川智(前田公輝)が周りからイジられることに。30歳までには独立し、会社が軌道に乗ったら結婚して「子供は最低5人」との夢を語る智に、同い年で新聞記者の青柳和彦(宮沢氷魚)が「智は暢子のことが好きなの?」と驚くと、恋人の大野愛(飯豊まりえ)は「鈍感!」とツッコミを入れていた。だが鈍感なのはむしろ、智の好意にまったく気づかない暢子のほうだろう。
「そのころ千葉では、比嘉家長男の賢秀(竜星涼)が、勤務する養豚場の一人娘である猪野清恵(佐津川愛美)と大ゲンカ。お見合い相手の写真を見ていた清恵を、口の悪い賢秀が『お前みたいな女が嫁に行けるわけがないアラニ』と茶化すと、激昂した清恵は賢秀を投げ飛ばしました。憤慨した賢秀は『お前みたいな女の下で働けるか!』と飛び出していきましたが、賢秀ほどのダメ男には清恵くらい気の強い女性がお似合いだと感じた視聴者も多かったことでしょう」(テレビ誌ライター)
沖縄の比嘉家では長女の良子(川口春奈)が離婚届を前に涙を流し、会社を辞めた三女の歌子(上白石萌歌)は自宅で家事をこなしていた。三つ編みを解いて髪を降ろした歌子の姿は実に美しく、新たな恋が始まりそうな予感を抱かせていたようだ。
そんななか、まさかの登場人物がなんとも面倒な色恋ごとに巻き込まれそうな様子が描かれたというのである。
歌子が家事を手伝ってくれることで、母親の優子(仲間由紀恵)は共同売店での仕事により精を出せるように。朝早くから夜遅くまで働く姿に、村のオバアたちは「泊っていけば」「善一と一緒に住めばいいさ」と、10年ほど前に妻に先立たれた売店責任者・前田善一(山路和弘)との仲をはやしていたのである。
「家路につく優子を見送る善一は思いつめた表情を見せ、老いらくの恋に囚われた顔つきは観る者に恐ろしさを感じさせたほど。そのせいなのか、ツイッターで『善一さん』がトレンド入りするほどの話題を呼んでいました。作中での年齢は明らかにされていないものの、善一を演じる山路は68歳で、優子役の仲間より26歳も年上。親子ほどに年齢の離れた二人に“大人の恋”を描かせるとは、制作側もなかなかエグい脚本を仕掛けるものだと驚かされましたね」(前出・テレビ誌ライター)
果たして善一は、比嘉4きょうだいにとって「新しいお父さん」となるのか。そうなると暢子は、親友で同級生の前田早苗(高田夏帆)と義理の姉妹になってしまうが、そんな展開があり得るのか、視聴者も興味津々のようだ。