ヒコロヒー、古着屋を紹介してくれた後輩芸人になぜブチ切れたのか!?

 鉄板ネタの陰にはこんな悲しい経験もあったようだ。

 いまやクロちゃんと共に松竹芸能を支える二本柱との呼び声も高いピン芸人のヒコロヒーが、高円寺在住時の貧乏エピソードを披露した。

 ヒコロヒーは東京・高円寺で配布されているフリーペーパー「高円寺タウンマガジン SHOW-OFF」の第87号に登場。表紙を飾るとともに巻頭の6ページにわたるインタビューで、2014年の上京時に住んでいた高円寺の思い出を語っている。

 サブカルの街として知られる高円寺にはお笑い芸人も数多く住んでいるが、ヒコロヒーによると「どっぷり高円寺生活って感じではなくって」とのこと。どうやら高円寺を選んだのも芸人が多いからではなく、新宿の劇場に自転車で通える距離(約6km)だったからなのかもしれない。

「借金ネタを鉄板としているヒコロヒーですが、高円寺時代もお金には困っていたようで、カフェに通うことも難しかったのだとか。JR高円寺駅の南口には『Yonchome Cafe』というカフェ好きに広く知られる人気店があるのですが、彼女は『1杯500円くらいのコーヒーだったので当時の自分にはとても高くて高くて…』と述懐。今日こそネタを仕上げようという日に、思い切って脚を運んでいたようです」(杉並区在住のライター)

ヒコロヒーのインタビューが読める「SHOW-OFF #87」は高円寺の飲食店や古着屋、美容室などで配布されている。

 売れっ子となった今では借金も完済し、「全て払い終わったので清々しいですよ」というヒコロヒー。だが借金がかさんでいた当時は、銀行の預金残高を見ても、それが本当の残高ではなく、実際にはそこから200万ほどの借金があるといった状況だったという。

 あまりに金欠だったヒコロヒーはある日、「断腸の思い」で古着屋に服を売りに行ったのだとか。服に詳しい後輩から高く買い取ってもらえるお店を紹介してもらい、4箱分ほどの服を持ち込んだそうだ。

「売りにいった服は量も質もあり、その後輩は4000~5000円になるんじゃないですかとアドバイス。査定が終わるまでのあいだ、後輩と一緒にお茶を飲んで待っていたそうです。ところが古着屋に戻ったら査定額はわずか250円。後輩のお茶代にすらならない金額に『どんな店紹介してくれてんねん!』とブチ切れたという経験を明かしていました」(前出・杉並区在住ライター)

 そんなヒコロヒーも今や、レギュラー番組を9本も抱える売れっ子に。件の後輩にもおしゃれなカフェでいくらでもお茶を奢ってあげられるようになったことだろう。