【ちむどんどん】良子編だけなし?スピンオフドラマが決定も賢秀と歌子の2作品のみという謎!

 2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」が、スピンオフドラマになって帰ってくることが決まった。「ちむどんどんスペシャル」と題した2時間の特番が11月12日にBSプレミアムで放送されるもの(11月6日にBS4Kで先行放送)。

 今回の特番は「ちむどんどん外伝 歌子慕情編」および「ちむどんどん外伝 賢秀望郷編」と題した2本のドラマ、そして四兄妹役のキャスト陣によるトークコーナー「四兄妹ゆんたく」から構成されている。

「このスピンオフ決定には、数多くの『ちむどんどん』否定派の視聴者が激怒。《誰が観るの!?》《受信料を無駄遣いするな!》といった声が続出しています。それに対してネット上では少数派ですが、歓迎の声もないわけではありません。ほかには《矢作編も観たかった》《愛ちゃんは出てこないの?》など、サブキャラの登場に期待する声もあがっているようです」(テレビ誌ライター)

 ともあれ賛否を交えつつ、注目度が高いことは間違いなさそうな「ちむどんどん」のスピンオフ。だが客観的に今回の構成を見た場合、どうしても一つの疑問が生じてしまうというのである。

「ドラマの本編は比嘉家の次女でヒロインの暢子(黒島結菜)を軸に話が進みました。そして今回のスピンオフでは長男の賢秀(竜星涼)と三女の歌子(上白石萌歌)がそれぞれ主人公となっています。そうなるとなぜ、長女の良子(川口春奈)だけ、彼女をメインとした話がないのか。このバランスの悪さには疑問を抱かずにはいられませんね」(テレビ誌ライター)

 スピンオフ作品では四兄妹によるトークコーナーもあるが、自分だけ主演作を用意されなかった形の川口は、いったいどんな気持ちでそのトークに挑んだのか、大いに気になるところだ。

「賢秀望郷編」には筧美和子が出演。川口春奈より出番は多そうだ。トップ画像ともに©NHK

 ともあれ良子だけ仲間外れになっているのはなんとも謎めいた話。だが「ちむどんどん」全体を見渡せば、その理由が浮かび上がってくるとの指摘もあるという。

「本作ではヒロイン暢子の人生を中心に、他の3人が織りなすサイドストーリーを並行して描いてきました。そこであらためて振り返ると、良子だけ『何をしているのかよく分からない時期』がないのです。喜納金吾(渡辺大知)との婚約を破棄したいきさつや、夫・石川博夫(山田裕貴)の実家と揉め続けていた経緯もしっかりと描かれていますし、仕事面でも一貫して教員を続けており、スピンアウトドラマで描くほどのエピソードをさらにでっちあげるのは難しそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 無理やりひねり出せば、那覇で過ごした短大時代くらいだろうか。ただそこを描くとなると「ちむどんどん」の既存セットを流用することができず、予算的に厳しいのかもしれない。そんな理由で良子だけが仲間外れにされたのであれば、なんとも川口春奈が気の毒というものだろう。