その活躍は女性芸人にとっても大きな脅威となっているようだ。
11月8日深夜放送の「イワクラと吉住の番組」(テレビ朝日系)では、ゲスト出演の四千頭身・石橋遼大が推しグループであるNMB48の魅力について熱弁。その最中にMCの吉住が、思わず苦い表情を見せる場面があった。
NMB48がデビュー当時から大好きだという石橋。その理由は「お笑いができるアイドル」という点にあり、ライブでも曲だけではなくトークにも力を入れていると説明。
さらに「恐ろしい子がウジャウジャいる状態」と語ると、吉住は眉をひそめながら「やだなぁ~、芸人からしたら」との本音を漏らしていたのである。
「NMB48のことは知らなくても、バラエティ番組で活躍している渋谷凪咲なら知っているという人も多いはず。なにしろ渋谷は2021年に300本以上のテレビ番組に出演していたほどです。しかもNMB48では歌を歌わない公演『エピソードトークGP』を本拠地のNMB劇場で開催するなど、トークへの注力ぶりは半端ありません。現在の運営は『NMB48劇場』が担っており、事実上の吉本傘下ですから、吉本芸人とは同門と言える位置づけになっています」(アイドル誌ライター)
そんなNMB48は11月10日放送の「ベストヒット歌謡祭2022」(読売テレビ/日本テレビ系)に、トリ前という絶好の出番で登場。渋谷凪咲が緑色のリュックから「ミヤネ屋」の進行台本を取り出し、「宮根さん、リュック忘れてますよ」と呼びかける小ネタを披露するなど、普段着でのパフォーマンスを見せていた。
さらに今回の「イワクラと吉住の番組」では、NMB48が吉本新喜劇とコラボしたステージの様子も紹介。それを見た吉住が「お笑いの場数、負けてるって思った」とコボしたのも、おそらく本音だったのではないだろうか。
「これだけあからさまにNMB48推しの内容を見せられると、《どうせ吉本がゴリ推ししたのでは?》と思った視聴者もいたことでしょう。しかし今回の出演者で吉本所属は蛙亭のイワクラだけ。吉住は人力舎ですし、石橋の四千頭身はワタナベエンターテインメント所属ですから、吉本の政治力が働く余地はないのです。すなわち今回はあくまで石橋のNMB48愛をテーマにしただけ。その愛情がガチだからこそ、吉住にもより深くNMB48のお笑い力が刺さっていたのではないでしょうか」(アイドル誌ライター)
大阪・難波を本拠地にしていることから、NMB48のレギュラー番組はすべて関西ローカルで放送されており、他地域で見ることはできない。それゆえ、東京で活動するイワクラや吉住がその活躍を知らなかったのも当然だろう。
見方を変えれば、関西におけるNMB48の存在感には驚くほど大きなものがある。そのパワーが東京をはじめとする他の地域にも広がる日は、案外近いのかもしれない。