え、もう飛んじゃうの!? そんな驚きの声もあがっていたようだ。
11月18日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第35回では、ヒロインの岩倉舞(福原遥)、そして幼馴染の望月久留美(山下美月)と梅津貴司(赤楚衛二)が、それぞれの人生で新たな一歩を踏み出した姿が描かれた。
その様子に日本中の視聴者が号泣するなか、本編終了後の次週予告ではついに、舞が念願のパイロットを目指して航空学校に入学。その展開に驚く人もいたという。
舞が入学する航空学校は、独立行政法人の航空大学校がモチーフとなっており、入学するには大学2年を修了している必要がある。舞は浪花大学2回生の2005年度に航空学校の入試に合格し、翌2006年度の4月に入学したのだろう。どうやら次週の放送では約1年後から物語がスタートすることになりそうだ。
その展開は、東大阪編から航空学校編への移行としてはごく自然な流れであり、決して時の流れが早すぎるということはないだろう。だが次週予告で映し出された内容から、次週の第8週はけっこう目まぐるしい展開になることが読み取れたというのだ。
「次週予告では最後、プロペラ機が飛んでいる姿を映し出していました。公式ツイッターでは『11月21日(月)航空学校編スタート』という文章とともに、舞が操縦桿を握る姿の動画も公開しています。彼女が着陸しようとしているのは帯広空港で、ここは航空学校の『帯広フライト課程』が行われる場所。この課程に臨んでいる時点ですで入学から5カ月以上が経っており、第8週ではそこまで話が進む可能性が高いのです」(飛行機に詳しいトラベルライター)
航空学校ではまず宮崎本校で5カ月の「学科課程」を行い、続いて帯広分校での「フライト課程」が6カ月行われる。そこから宮崎に戻ってさらに「フライト課程」を6カ月行い、最後は仙台分校で使用機材が大型化しての「フライト課程」を7カ月学ぶというスケジュールだ。
そうなると、どうやら次週のうちに宮崎本校での5カ月が終了し、舞は早くも帯広分校に向かうことになる。この調子だと「航空学校編」は全4週で終了する計算になりそうなのだが…。
「下期の朝ドラはおよそ110話(全22週)前後。もし『航空学校編』が全4週で終わってしまうなら、終了時点で第11週までしか話が進まず、物語全体の折り返し地点にやっとたどり着く程度です。そこからエアラインに就職し、訓練を経て副操縦士、そして機長に昇格していくとして、この調子だと物語全体の半分を本職のパイロットとして過ごす計算になりますね。本作が舞の成長を描く物語なのであれば、さすがにこの展開は早すぎるのではないかと心配になってくるところです」(テレビ誌ライター)
果たして「航空学校編」は全4週よりも長く放送されるのか。それとも舞の成長物語と並行して、看護師を目指す久留美や、さすらいの旅人となる貴司の物語もじっくりと描かれることになるのだろうか。
一方では、投資家を目指すという兄・悠人(横山裕)の動向も気になるところ。舞をヒロインとしつつ、青春の群像劇でもある本作では、複数の登場人物それぞれの人生を丁寧に描いていくのかもしれない。