10人組アイドルグループの「高嶺のなでしこ」が12月12日、ソフトバンクによる3D体験サービス「トビデル」とのコラボイベントに出演。お笑いファンにはおなじみの「型抜き」芸にも挑戦し、可愛らしい姿を見せてくれた。
今回のコラボイベントは、前日に発売されたばかりの2ndシングル『I’M YOUR IDOL/アドレナリンゲーム』のリリースを記念して、東京・池袋のStudio Mixaで開催。LINE VOOMにて「トビデルたかねこ生配信!」として配信されたほか、事前にCDを予約した人のなかから抽選で選ばれた200人のファンが参加した。
「トビデル」には人気アーティストやお笑い芸人をフィーチャーした3Dコンテンツが用意されており、この日は「トビデル」限定コンテンツに出演するジェラードンのアタック西本とかみちぃが参加。メインMCは元SKE48で現在はセント・フォース所属のフリーアナとして活動する後藤楽々が務めるという豪華なメンツだ。
イベント前の記者会見でキャプテンの籾山ひめりは、「普段ちょっとできない企画も台本に書いてあったので、すごく楽しみ」との意気込みを口に。一番楽しみな企画にについて松本ももなは、「ジェラードンさんの“型抜き”ができると書いてあったので、それがすごく楽しみです」と期待を口にした。
ジェラードンの型抜きと言えば、アタック西本の頭に合わせた角刈りスタイルの型がおなじみだが、たかねこメンバー用の型は各メンバーが一人一人、段ボールに自分の頭を合わせて作ったとのこと。お団子の髪型やヘッドアクセの形になっているのが微笑ましいところだ。
ミニライブではジェラードンが『可愛くてごめん』で高嶺のなでしことコラボすることに。ライブについての意気込みについて西本は「池袋の中で一番盛り上がってる場所にしたいですね」との期待感を口にしつつ「モッシュとかやってもらいたいです、お客さんに」と無理筋のリクエスト。その言葉を受けて籾山は「本当に型抜きを私はすごくやりたくて。今からドキドキ」と目を輝かせていた。
航空性中耳炎による難聴で療養していた橋本桃呼は、前日にサプライズ復帰したことについて「本当にこの期間すごく9人のメンバーに支えられていて」としみじみ。新曲の『I’M YOUR IDOL』に「一つの歌声じゃダメだった♪」っていう歌詞があると触れたうえで、「本当にその通りだなと。この10人で今日を迎えられたことが本当に嬉しく思ってます」との喜びを語っていた。
高嶺のなでしこにとってどんな1年だったかとの質問に対して東山恵里沙は「すごくあっという間の1年だった」との実感を口に。「1年でツアーを2回開催させていただいて、すごく濃い期間だったなって思いますし、ファンの方やメンバーと過ごす時間もやっぱり長かったので、すごく絆も深まりました」と振り返った。
成長した点については、ツアーの期間がすごくタイトなスケジュールだったとしつつ、「メンバーと協力しながら振り入れしたり、ツアーのリハーサルが多かったのでメンバーの協力心とか絆、助け合いの心がすごく深まったんじゃないかなと思っています」と、メンバーの関係性について語った。
来年の目標については籾山が「私たちはずっと武道館に立つことを目標として活動してきて」と語りつつ、「2年では武道館に立つことはできなかった」との悔恨も。そのうえで、いつも支えているファンともっともっと高みを目指したいと意気込みつつ「武道館に立つ夢を叶えて、もっと先の夢を一緒に見れるように頑張っていきたいなって思います」との決意を口にした。
今回のコラボ相手であるジェラードンは、米国の人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」(米NBC系)に出演し、いち早く世界進出を果たしている。その立場から高嶺のなでしこへのアドバイスを求められると、西本は「日本食が高い。うどんとか。だから日本食持って行ったほうがいいよ」と斜めの方向からアドバイスだ。
一方でかみちぃは「英語は喋ることよりリスニングのほうが大事」と真っ当な言葉を口にし、「ほんと何言ってるかわからないんで。英語は今からでも頑張ったほうがいいよ」と現実的なアドバイスを送った。
それを受けて籾山は「私たちも実際に海外に行かせていただいて、リスニングの力、すごい大事だなっていうのは思っていて」と、2月に出演したマカオ公演を念頭に発言。言葉が通じないことはすごく多いとしつつ、「ファンの皆様が手とかジェスチャーを使って、愛を届けてくださる姿を目で見てすごく嬉しかった」との経験を明かし、「私も英語を勉強して、もっと海外の皆様と通じ合えたらいいなって思います」と胸を張った。
本編のミニライブでは『I’M YOUR IDOL』『アドレナリンゲーム』の2曲を披露。ライブ後のアフタートークでは「教えて!らら先輩」と題して、MCを務めた後藤にアイドルの大先輩としてのアドバイスをもらうコーナーを開催だ。
ここで星谷美来は「近くに行ってもいいですか?」と憧れの先輩に大接近。「肌がめっちゃきれいでツルツルしていて、お肌をきれいに保つコツとか使っているものとかありますか?」と興奮ながらに質問だ。すると後藤は「毎日パックするようにしてます、朝晩」と回答し、メンバーからは驚きの声があがっていた。星谷は後藤からおすすめされたパックを「今日探して買って帰ります!」と嬉しそうな様子だ。
涼海すうは「どうやったら緊張感をバーンとできるのか?」と質問。これに対して後藤は「根拠のない自信を大事にしている、アイドルのときから」と答え、続けて「根拠はないけど『私イケてる、私大丈夫』って思うようにしてます」との心構えを伝授だ。これには涼海も「めっちゃいいこと聞きました!」と喜びをあらわにしていた。
質問後に籾山が「アイドル頑張れるよね? 輝けるよね!?」と確認すると、涼海はさっそく「今もうすでに輝いてる!」と先輩からのアドバイスを実践。これには後藤も「いいね!」と称賛の言葉を送っていた。
そんな高嶺のなでしこに後藤は、「たかねこちゃんの動画を見てきて、会うのを楽しみにしていた。ステージに立つとキラキラしていて、これからもずっと“公式お姉ちゃん”として応援させていただきます!」と、自ら公式お姉さんに立候補だ。
最後はお姉さんの後藤と高嶺のなでしこメンバーで『ファンサ』を披露。このコラボには来場したファンから大歓声があがっていた。
来年2月14日には国立代々木競技場 第二体育館にてグループ史上最大規模のワンマンライブに挑む高嶺のなでしこを告知。今後も活躍の幅を広げていく彼女たちから目が離せないことだろう。
(取材:渋谷のぞみ/撮影:Issey Nakanishi)