杉咲花が主人公の盲学校生を演じるドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」(日本テレビ系)の第3話が10月20日に放送された。
今回は杉咲の演じるユキコに恋心を抱くヤンキーの黒川(杉野遥亮)が、仕事探しに奔走。一方でユキコを常に見守る姉のイズミ(奈緒)の過保護ぶりと、それに反発するユキコの姉妹模様も大きなテーマとなっていた。
黒川との交流を危惧する姉イズミは、ユキコを叱責。そんな姉に反発することで二人の仲は悪化していたが、最終的に黒川との友達付き合いを認めたイズミ。黒川が働くDVDレンタル店の店頭でユキコと黒川が抱き合う姿を見守るシーンでは、その目に涙が浮かんでいたのである。
そんな本作でユキコ(杉咲)の魅力を引き立てているのが、彼女が来ている普段着としての衣装だというのだ。
「ドラマのヒロインと言えば、まるでファッションショーのように毎回、艶やかな衣装を着替えるのが定番。それがこの『白杖ガール』では盲学校生の日常を描いていることもあり、何日か経つと同じ服を着るという、一般人としての着回しぶりが描かれています。第3話の冒頭では辛子色のセーターに赤黒チェックのスカートを履いていたユキコですが、このセーターは第2話の2日目に着ており、スカートは第1話で二度履いていたもの。つまりユキコは限られたワードローブの中で着回ししており、生活感が醸し出されているのです」(女性誌ライター)
そんなユキコの普段着は常に、セーターやパーカーなどの被り物と、ロングスカートという取り合わせ。それが弱視ゆえなのか、それともユキコの趣味なのかは判然としないが、服を買う時は常に姉イズミに同行してもらうことから、自然と似たようなファッションに寄ってしまうのかもしれない。
そして靴はいつも白系のぺったんこなものを着用。足裏で点字ブロックを感じるためにはヒールのある靴は避ける必要があるからだろう。そんなユキコが第3話のラストでは、いつもと違った衣装で着飾っていたのである。
「黒川との交流を通して、自分一人で服を買うことに挑戦したユキコ。黒川にプレゼントしてもらった赤いハイヒールに合う服が欲しいと店員に伝え、一緒に探してもらったのは黒のジャンパースカートに白い襟付きのブラウスというガーリーなファッションでした。それまでは白も含めてパッキリした色合いの服ばかりを着ていた彼女がモノトーン系の衣装を選んだことに加え、足元にはプレゼントされた真っ赤な靴を履くことで、誰の目にもユキコに変化があったことが分かる場面となっていたのです。その服装には高三にして一歩前に踏み出したユキコの決意が込められていました」(前出・女性誌ライター)
その場面ではヨボヨボと歩いていたユキコ。履きなれないハイヒールに加え、足裏で点字ブロックを感じづらいことによる歩きにくさも表現されていたはずだ。もとより演技面では評価の高い杉咲だが、今回の<新衣装>には青春の1ページを開いたユキコの気持ちが表れており、杉咲自身の魅力も発揮されていたに違いないだろう。