19世紀の女性を演じたヒコロヒー、美しさの中に潜んでいた違和感とは?

 ヒコロヒーが女優に挑戦! 11月30日に放送された「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」(日本テレビ系)にて、画家クロード・モネの妻を演じた姿が話題になっている。

 やさぐれキャラとは裏腹に、絵画への造詣が深いヒコロヒーはこの日、自身が最も好きな画家だというモネについて熱弁をふるうことに。印象派を代表するモネが独自の作風を得ていった過程や、絵画界に新たな技術をもたらした経緯などが紹介された。

「ヒコロヒーは10代でフランスを旅行した際にルーブル美術館で『美術館おもんない』の概念がぶち壊され、それ以降は日本でもよく美術館に足を運ぶようになったそうです。今回の番組ではモネが駆使していた《筆触分割》という技法を実践してみせたり、影を青で描くといった手法を紹介していました」(テレビ誌ライター)

 そして番組では外国人キャストがモネを演じ、画家人生の様子を再現。そのVTRにヒコロヒー自身も出演していたのである。

「ヒコロヒーはモネの最初の妻であるカミーユ、そして二番目の妻・アリス役で出演。いかにも19世紀のフランスらしい衣装をまとい、髪もアップにした姿は普段のやさぐれキャラとは異なる美しさを発揮していました。ヒコロヒーが決めゼリフを口にするたびにスタジオではチョコレートプラネットの二人が『うるせぇ!』と文句をつけていましたが、視聴者には《ギャップ萌え!》《もう女優さん枠!》と好評だったようです」(前出・テレビ誌ライター)

この美しさを見よ!まさにモネの絵画から飛び出してきたかのようだ。「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」公式ツイッター(@ntv_hitome)より。

 演技もなかなか達者だったヒコロヒー。だがその再現VTRに、なんとも違和感を抱く要素があったという。

「それは妻役のヒコロヒーがモネに対して『ねぇ、モネ』と呼び掛けていたこと。ここは『ねぇ、クロード』と下の名前で呼ぶべきでしょう。フランス語ではほかにも『モン・シェリ』(愛しき人)や『パパ』といった呼びかけもありますが、ともあれ『モネ』と呼ぶことは有り得ないはず。ここだけはどうしても違和感をぬぐえなかったですね」(前出・テレビ誌ライター)

 せっかくヒコロヒーが女優魂を発揮してくれたからには、台本にも注意を払ってもらいたかったものだ。