去る人もいれば残る人もいる。そこに新たなチャンスが生まれそうだ。
3月14日深夜放送の「AKB48、最近聞いたよね…」(テレビ東京系)では、前回に引き続いてメンバー4人が東北女子旅を敢行。「じゃらん東北」の表紙出演をゲットしていた。ここで大盛真歩が大きな成長を見せてくれたという。
同番組では総合演出を手掛けていた高橋弘樹氏が2月末にテレビ東京を退社。今回はANAとのコラボロケで声の出演を果たしていたものの、番組の最後に流れるスタッフクレジットからは名前がなくなっており、番組から正式に卒業したことが明らかになった。
「番組名を変えながら1年半にわたって放送されてきた同番組で、高橋氏は“ひろゆこ”というキャラに扮し、ロケの進行役や撮影、そして演出と八面六臂の活躍。剛腕と呼ばれる行動力で企業や自治体とのコラボを次々と決めるなど大きな貢献を果たしてきました。最初のうちはメンバーと馴れ馴れしく接する“ひろゆこ”に否定的なファンもいたものの、番組にダイナミックさが生まれ、主要メンバー以外も面白いと思えば大胆に起用することから、だんだんとファンの支持と信頼を得ていったのです」(アイドル誌ライター)
その高橋氏が番組を外れたことで、演出面は大きく変わることに。それが如実に表れていたのが今回の東北女子旅だ。ここでは“ひろゆこ”のような案内役は存在せず、すべてをメンバーのトークとナレーションのみで進行。旧来のアイドルロケと言える形に戻っており、正直なところダイナミックさに欠けた感も否めなかった。
これでは番組の魅力が減ってしまうのか…。そんな心配が浮上するなか、ファンに新たな期待を抱かせてくれたのが、メンバー歴5年の大盛真歩だったというのだ。
今回の東北ロケでは彼氏を想定しての「キュンキュンフレーズ選手権」を開催。これまでは“ひろゆこ”が素っ気なさすぎる彼氏の役を演じていたが、今回、新たにその役を買って出たのが大盛だったのである。
「どうなるものかと思いきや、大盛は“ひろゆこ”が乗り移ったかのようなトークを展開。不慣れながらも元気の良さで乗り切り、見ごたえのある場面となっていました。彼女は昨年2月の59thシングル『元カレです』で初の選抜に選ばれたばかりで、まだこれからと言える段階ですが、自ら『心が強い』ことを長所にしているだけあって、番組をけん引する役割にはぴったりではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
そんな大盛に加えてメンバー歴8年の大西桃香も、今回のロケでは観光スポットの案内役をしっかりと務めるなど、クールながらも真面目な性格を発揮して活躍。まだ選抜5回の中堅メンバーながら、選抜常連の小栗有以とのロケでしっかりと存在感を示すことができていた。
大盛や大西は高橋氏が番組で重用し、出番を増やしてきたメンバー。今回の活躍を見るに、どうやら二人は高橋イズムをしっかりと継承できているようだ。