NGT48の8thシングルは白一色の衣装に注目！「それぞれの白の中でも個性が見えるのがポイントです」

　NGT48の8thシングル「渡り鳥たちに空は見えない」が12月28日にリリースされた。本作は新潟の民放4局が合同で制作したミニドラマ「夜明けまえの彼女たち」の主題歌となっており、テレビ局の垣根を越えてひとつの映像作品を作るのは、48グループでも前例のない特別企画だ。

　カップリングには「SHOWROOM選抜」決定オーディションで選ばれた上位5名による楽曲や、6月に加入したばかりの3期研究生による初めてのオリジナル楽曲、そして中井りかのプロデュースユニット「CloudyCloudy」が新メンバーを加えた6人体制になって初めての新曲が収録されている。

　その表題曲をはじめとする各楽曲や、今回が初めての参加作品となる3期生について、asageiMUSEでは奈良未遥（1期生）、佐藤海里（ドラフト3期生）、古舘葵（2期生）、真下華穂（2期生）、木本優菜（3期生）の5人にインタビュー。各期それぞれの視点からみた8thシングルへの想いなどを訊いてみた。

後列左から奈良未遥、真下華穂、木本優菜。前列左から佐藤海里、古舘葵。

――まずは表題曲「渡り鳥たちに空は見えない」について教えてください。

佐藤海里　歌詞では「荒波」といった表現になっていますが、なにか壁が立ちはだかっていて、自分がどこへ向かっているのかも分からないなか、それでも飛び続ける鳥のように進んでいくイメージです。

奈良未遥　いろんな事に葛藤したり悩んだり、壁にぶつかったりしつつも、自分の生まれ育った故郷のことを思い出しながら、ちょっと背中を押してくれるような元気をもらえる楽曲になっています。

――曲の注目ポイントはどこでしょうか。

古舘葵　２番終わりのラップのところです。それぞれセリフみたいにどんどん言っていって、メンバーごとに台詞が重なっていくんですけど、それをステージで披露する時にどんなフォーメーションで、どういう振り付けになるのかが個人的にはスゴく気になっています。

真下華穂　こういったラップっぽいパートがある曲は、NGT48にはなかなかなかったので、この部分は見所になるんじゃないかなって今から楽しみにしています。

木本優菜　私は曲が完成してから初めて聴いたんですが、この歌詞とメロディが心にぐっと刺さりました。とくにサビ前の台詞（僕たちは、ずっと夢を見続ける）がスゴい好きです。このパートはあの先輩とこの先輩が歌っているんだろうなと思いながら聴くのも楽しいんですよ。

――木本さんはSHOWROOM選抜が歌う「やさしさの重さ」に、3期生から唯一選ばれています。

奈良　（木本）優菜ちゃんは3期生のなかでも結構よくしゃべるほうなんですけど、実は優菜ちゃんのお父様が私のことを好きでいてくださってるんです！　初めて優菜ちゃんと話をした時の一言目が「お父さんがファンなんです！」だったんですよ（笑）。それが第一印象で、優菜ちゃん自身も見たとおりの素直で笑顔が可愛らしい、誰にでも愛される子だと思うので、今回こうやって少ない人数のSHOWROOM選抜で一緒に歌えるのは嬉しいし、MVもどんな風になるのか、すごく楽しみにしています。

真下　初めてのSHOWROOMイベントにチャレンジして、最後までやりきった3期生はみんなスゴいなって思います。そして優菜は、先輩4人のなかに一人だけ入っていることが大きなプレッシャーだと思うし、緊張や不安もあると思うんですけど、私たちに美味しいチョコを買ってきてくれて「よろしくお願いします」って言ってくれたりとか、気遣いがスゴいできる子。このチャンスを絶対にモノにしてほしいと期待しています。

奈良未遥　1期生、青森県出身、1998年3月20日生まれ、公式インスタグラム @mihapiyo._.48

――そのSHOWROOM選抜楽曲の「やさしさの重さ」がどんな曲なのか教えてください。

真下　この曲の主人公には好きな女の子がいるけど、その女の子には彼氏がいるんです。そして彼氏が浮気している現場を見ちゃった、それを主人公は好きな子に伝えるべきか、本当に好きなら伝えないほうがいいのかという葛藤がテーマ。でもちょっと重い内容なののかなと思いきや、楽曲自体は明るい感じの曲調で、すごく流行りそうだなって期待しています。メンバーそれぞれにソロパートがあって、それも私としては本当に嬉しかったですね。

奈良　歌唱メンバーが5人と少ないぶん、それぞれのパートが多くて、レコーディングの時にはみんなそれぞれ歌い方にクセをつけて、可愛らしく歌うようにアドバイスをいただきました。それぞれの声の特徴を活かしつつ、歌詞の1行1行にそのクセが詰まっているので、聴いていただく時にはメンバー一人一人の声に注目していただけるとさらに楽しんでいただけると思います。

佐藤海里：ドラフト3期生、新潟県出身、2000年8月5日生まれ、公式インスタグラム @satokairi._.ngt48

――木本さんを含めて3期生全体の印象を教えてください。

古舘　私はいままでNGT48の最年少として活動してきたんですが、3期生が加入したことで、年下のメンバーが一気に増えました。一番小さい子は4歳差で、私自身、後輩ができるのは今回初めてなので、どう接したらいいのかが分からなくてスゴく緊張しちゃうんです。だから先輩方が私に教えてくださったようにできる限り声をかけてあげて、先輩を頑張ろうって思っています。

佐藤　私も4年間ずっと後輩がいなくて、自分が先輩になることが想像つかなかったんですけど、いざ3期生が加入してみたら、何をしても可愛く見えちゃって。注意すべき点やアドバイスしなきゃいけないところもあるんですけど、それすらも初々しく、可愛らしく思ってしまって（笑）。これじゃ駄目だな、自分甘いなあって思ってます。

古舘　3期の子はみんなすごく一生懸命で、歌の上手い子もすごく多いんです。3期生の研究生公演が始まったら、歌の上手さに私びっくりしちゃって。これからNGT48に新たな風を吹かせてくれる子がたくさんいるんじゃないかなって印象があります。

佐藤　妹というわけではないですけど、自分の若かった時を思い出させてくれるような、みんなフレッシュな感じです。だからずっと可愛いままでいてほしいなって思ってて、一歩引いたところで見てることが多いです。

――どうですか、先輩方の言葉は。

木本　加入前はファンとして、みなさんがステージに立ってる姿しか見ていませんでしたが、いま同じグループの先輩としてお話させていただく機会が増えて、本当に優しい方ばっかりなんですよ！　家族にもよく「今日は誰々さんと話をしてね」みたいな感じで言ってるんですが、そんなことを毎日話すくらい本当に先輩方がみなさん優しくて…。

――お父さん大興奮ですね。

奈良　いくらでもアピールしますよ！

木本　大好きです、先輩方が（ニッコリ）。

古舘葵：2期生、東京都出身、2004年8月10日生まれ、公式インスタグラム @aochan0810_ngt48

――3期生楽曲の「キスをちょうだい」についてはいかがでしょうか。

木本　3期生は最年長が19歳、最年少が14歳になるんですけど、この楽曲はちょっと大人な恋愛と言いますか、恋愛にいくちょっと前のところを歌っています。フレッシュ感を出しつつも、子供っぽくならないように歌ってて、ファンの方には「どんな楽曲なんだろうな」って想像をしながら楽しんでほしいですね。

――木本さんが3期生では最年長で、最年少の14歳とはギャップもありますか？

木本　楽屋でドラマや音楽の話をしていると「知らない」って言われることが多くて、他の年長メンバーと一緒に「やばいやばい」ってざわめいてます（笑）。私のパートではないんですけど、「華奢なグラス何杯目で」という箇所は最年少メンバー（※鈴木凜々花＝14歳）が歌ってるんです。実際にはダメですけど、あえて14歳がこの歌詞を歌っているのは聴きどころだなと思います。あと私が好きなのは「そんなことせがんじゃダメかな？　はしたないかな？」という箇所で、北村（優羽）と杉本（萌）が歌ってるんですけど、二人の優しい声がすっと入ってくる感じになっていて、スゴい好きです。

――衣装についてもお聞きしたいんですが、今回のジャケット写真では白一色になっているのが特徴です

奈良　衣装さんが各メンバーのスタイルや雰囲気に合わせて選んでくださいました。素材も違えば袖の長さも違ってますし、ひとつとして同じ物がないんです。それぞれの白の中でも個性が見えるところが一番のポイントなんじゃないかな。

古舘　今回のジャケット写真は駅のホームで撮っていて、白がみんなを引き立たせていると感じます。NGT48って田舎の女の子とまでは言わないけど、故郷にいるような清楚な雰囲気がNGT48らしさだと思うので、白で統一した今回の衣装はNGT48らしさを感じられるかなって思います。

――自分以外の衣装で、この衣装可愛いな、着てみたいなっていうのはありますか？

古舘　私は清司麗菜さんの衣装がめちゃめちゃ着てみたくて、めちゃめちゃ可愛いんですよ。

佐藤　中井りかさんの、このスカートのフリル具合と、ちょっと足元が透けている感じがおしゃれで、りかさんが私服で着てそうな感じだなって思いました。最年長の（西潟）茉莉奈さんは袖も落ち着いている感じで、丈感も長めでスゴく似合ってる。古澤愛ちゃんはけっこうギャルなキャラで、今回の衣装もけっこう短めなスカートになっていて、ちゃんとそれぞれに合っているんだなって。

真下　私は自分の衣装がお気に入りです。けっこう肩も出ているし、スカートも下がシースルーになっていて、特徴のあるところが可愛いなって思います。

真下華穂：2期生、静岡県出身、1999年11月8日生まれ、公式インスタグラム @k.a.h.o.kahochan

――衣装が白一色に統一されたことで、メイクにも変化はありましたか？

真下　私はちょっと薄くしたかもしれないです。まつげはしっかり上げて、アイシャドウはシンプルな感じに。白に合わせてちょっと大人しくというか、清楚にしました。

佐藤　可愛らしいステージ衣装の時にはラメとかストーンとか付けるんですけど、今回はそういうのを控えて、（真下）華穂も言った通りナチュラルメイク寄りになったかな。

古舘　私はけっこう可愛い感じの衣装を選んでいただいたので、そのぶん髪の毛を巻いて大人っぽくしました。今までのジャケ写で一番、スタッフさんに「大人っぽい」っていわれたので作戦大成功です！

奈良　みんなが清楚とか、化粧を抑えめにと言っているなかで申し訳ないんですけど、私は逆に発色のいいリップとか、けっこうパキッとした色を使いました。清楚さも大事ですけど、顔がのぺーってならないようにどこかはパキッとさせることを意識して、どこかにカラーを持ってくるようにメイクしていました。

木本　私もけっこう顔が薄めなので、（奈良）未遥さんが言ったようにのぺーってならないようラメを使ったり、最近はまつげを意識しているので、下まつげにマスカラを塗りました！

――では最後にファンの方に向けてのメッセージをお願いします。

奈良　今年はNGT48として初めてのアルバムをリリースさせていただいて、ツアーもできたりと大きなイベントがたくさんあった1年でした。その締めくくりに8枚目のシングルを出させていただけるのは、本当にありがたいことだと思っています。このシングルを通してメンバーのことをもう一度知っていただいたり、「この楽曲が好きだな」とかみなさんの心に浸透していけたら本当にいいなと思っているので、これからもNGT48の応援をよろしくお願いします！