東京・台場で開催されたアイドル夏フェスの「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」(TIF2021)にて10月2日、SKE48がHOT STAGE(Zepp DiverCity)に登場し会場を盛り上げた。SKE48にとっては2012年の初出演以来、今回が8度目のステージとなった。
この日は鮮やかな虹色の衣装で着飾り、その鮮やかさに負けないような明るいパフォーマンスで観客を魅了。まずは「恋を語る詩人になれなくて」「コケティッシュ渋滞中」「FRUSTRATION」の3曲を続けて披露し、MCでは虹色衣装についてトークだ。
SKE48はこの日のHOT STAGEで3番目の出演だったが、1番目に登場した「虹のコンキスタドール」の衣装も同じような虹色という偶然が。須田亜香里は「気になってた方もいると思うんで言っとくと、『虹コン』さんと衣装似すぎですよね、すいません」と、あえて衣装かぶりに触れたうえで、「息が合ってるみたいで、今日の熱量が合ってるみたいでちょっと嬉しいね」とコメントし、会場を和ませていた。
この日の出演メンバーは12歳から29歳と幅広く、48グループ全体でも最年少となる中一の林美澪と、2番目に最年長の須田亜香里が隣り合って話す様子が印象的だった。
その林は9月1日にリリースされた最新曲「あの頃の君を見つけた」でセンターを務めており、同曲を観客の前で披露するのはこのステージが初めて。須田が「緊張してる?」と投げかけると、意外にも林は「いえ、それほど」と明るく回答。すると古畑奈和が間髪入れずに「嘘つけ!」とのツッコミを入れ、舞台裏で<え、緊張します>と言っていたことを暴露だ。これには林も「踊ってると緊張ってほぐれるものなんです」と言いつつ、「本番前ちょっと緊張してましたね」と本心を吐露していた。
公演後にはSKE48公式サイト内のブログに「みれい☆TIF2021出演」と題した記事を投稿。「久しぶりの有観客ライブだったので、overtureが流れた瞬間、緊張が走りました。(あせあせ)」と綴り、12歳の中学生らしい可愛い一面を見せた。それでも本人は「ステージ最高(*^^*)」と、今回の出演を楽しめていたようだ。
MC後にはその新曲「あの頃の君を見つけた」を披露。林をセンターにパフォーマンスが始まると、弾ける笑顔と元気いっぱいのダンスで会場を盛り上げた。続けて「チャイムはLOVE SONG」「意外にマンゴー」を披露。オーラス前には熊崎晴香が「SKE48を好きになってくださった皆さん、今日知ったよっていう皆さん」と呼びかけ、「ちょっと懐かしくてまた戻ってこようかなって思った皆さん!」とさらに力強く訴えかけて、代表曲の「パレオはエメラルド」で締めくくった。
そんな熊崎の力強いメッセージに加え、メンバーの変遷はあれどSKE48として変わらない元気いっぱいのパフォーマンスや懐かしい選曲に、<また戻ってこよう>と思った古参ファンも多かったのではないだろうか。
(児玉瑞歩)